【生産性】東急ストアのセルフレジに物申したい
近所の東急ストアにセルフレジが作られた。バーコードの読み取りは店員が行い、支払いのみセルフで行うというものだ。セルフ支払い機はレジ一個に対して3つある。
セルフレジと呼べるのか?
「セルフレジ」と書かれてあると、てっきりで自分で読み取りも行い、支払いを行うように思えてしまう。実際、多くの客がバーコードを読み取らないまま、セルフ支払機に行ってしまい、店員にまずはレジに並んでバーコードを読み取ってもらうように促されている。これはセルフレジではなく、半セルフレジだ。
ボトルネックはバーコード読み取りでは?
実際早いのかというと、読み取り係とレジ係が2人同時に作業するのと客の待ち時間は変わらない気がする。(人件費の削減では貢献するだろうが・・・)
結局、バーコード読み取りに時間が一番かかる。特に大量の商品を購入する客のときは時間がかかりすぎる。
セルフ支払機は3つあるが、それがすべて埋まったところは見たことない。バーコードの読み取りに時間がかかるので、セルフ支払機はあまり活かされていない。最高でも同時に2人が支払いをするくらいだ。
老人など、現金を数えるのに必死な人々の場合はとんでもなく時間かかることはある。しかし、最近はクレジットカードの利用者も多いし、支払いにはさほど時間がかからないのだ。
結局支払いをセルフにしたところでさほど意味があるとは思えない。ボトルネックはバーコードの読み取りだ。名著「ザ・ゴール」でもボトルネックを解消しないと、いくら部分最適を行っても意味がないと証明されている。
ポイントカードは店員がやるんだ・・・
しかもポイントカードの利用はレジで読み取って貰わないといけない。いちいちレジ係はポイントカードはあるかと聞いている。全くもって無駄だ。なぜセルフ支払機にその機能をつけないのか。
ボトルネックの解消には
バーコードの読み取りも客に行わせる、完全セルフにするというのが一案だ。これよりも根本的な解決となるのは、電子タグだ。
電子タグとは、一般財団法人 流通システム開発センターによれば下記のとおりだ。
電子タグ(ICタグ、RFタグ、無線タグなど他にもさまざまな呼び方があります)は、無線電波を利用して非接触でICチップの中のデータを読み書きするRFID(Radio Frequency Identification)技術を利用したもので、「モノ」の識別に使われます。これまでバーコードだけでは実現できなかったような高度な管理や業務の効率化を実現するツールとして、注目が集まっています。
電子タグは、データを格納するICチップと小型のアンテナで構成されています。 ICチップには、識別番号や用途に応じて様々な情報が書き込まれます。通常、電子タグは電源を持っておらず、まずリーダ・ライタが発する無線電波をアンテナで受けることによって通信が可能になり、ICチップのデータの読み書きが行われます。
これを使えば、もういちいち個別にバーコードを読み込む必要はなくなる。一瞬で購入する商品すべてが認識される。もう、レジに並ぶという無益な時間がなくなる。
まだ、コスト的には一つ10円くらいするが、利用が広まり大量生産されればコストも下がる。一気に、導入を進めるべきだ。
本日、日経新聞でも嬉しい動きが紹介されているので一読してほしい。
東京五輪で無人コンビニ 電子タグ導入実験
さらにすごすぎるのが無人のAmazon Go
AMAZONはもはや「レジ」の無い店舗を展開。
アマゾン・ゴーは顧客が専用のアプリを用いて入店。購入した商品をカメラやセンサーなどの情報を通じて、AI(人工知能)で認識し決済する仕組みだ。レジ決済が必要なくなることで、スマートな買い物が可能になるというわけだ。DIAMOND ONLINE
これは革命的だ。万引きもできないし、すごすぎる。もうレジに並ぶいらいらなんてなくなる時代がすぐそこに!
スーパーを運営してる人には、レジの混雑で人の時間をかなり奪ってるということに気づいてほしい。そして新技術をどんどん導入して、楽しく買い物させてほしい。
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