「地域活性化」という言葉に全く意味がない理由

公開日:  最終更新日:2017/05/18

「地域活性化目指して取り組んで参ります」

議員さんからよく聞こえるコトバ。

あまりによく聞く言葉ですよね。

あまりに聞くから、特になんの疑問も持たない人がほとんどだと思います。

ぼくもそうでした。

勝谷誠彦氏が、兵庫県知事選に立候補するという報道を聞いて、この本を久しぶりに読みまして。

「怒れるおっさん会議 inひみつ基地」田尾 和俊,勝谷 誠彦 著

ちなみに田尾和俊さんというのは「月刊タウン情報かがわ(現在はウェブのみ)」の編集長。香川にうどんというレジャーを生み出した人。すごいマーケティング力をお持ち。香川県が「うどん県」などと言ってるのは田尾さんにのっかっただけ。

勝谷誠彦とそんな田尾さんの対談本です。2013年に発売された本ですけど、物事の本質をつくような内容ですので今でも十分楽しめます。

 

なにをすれば活性化なのか

この本の中で「活性化」という言葉について熱い議論がなされております。

勝谷 だいたいイベントのただ券を配ってワーワーにぎやかにしてるのが活性化って言ってたら、ますます損が増えるやん。活性化って言葉自体、コンサルのやつらが作ってるんちゃうかと思うよね。

田尾 あれはね、行政にとってはすごく都合のいい言葉で。

勝谷 そうそう。

田尾 つまり、何がどうなったら活性化が達成されたとするのかというのを曖昧にしてるから、何をやっても「活性化につながる」って言えるんですよ。だから、なんでもできるっていう魔法の言葉で。

勝谷 魔法の言葉の根底には、数字の嘘があると思うんですよ。

田尾 そう、数字がまず出てこない

「活性化」ってとにかく具体性に欠ける言葉ですよね。田尾さんの言うとおり「何がどうなったら活性化」なのかという具体的な指標が全く示されていません。

地域活性化って果たして

・地域に住む人が増えたら

・地域に知名度が上がったら

・地域の税収が増えたら

・地域に訪れる観光客が増えたら

・地域のイベントに来る人が増えたら

なのか。

どういう状態を活性化というのかがはっきりしないから、変な言葉なんですよね。そして行政からすると、結果が求められないから便利な言葉でもある。

これは公務員の友達が言ってたことなんですけど、「イベントやってもやりっぱなしな感じがする。ちゃんと数値で評価していない」と。

行政がしっかりとした評価をしないのってそもそも、目的が曖昧なので評価する指標をもたないからです。

一般企業で「活性化」なんて言葉使わないぞ

一般企業で「今年度の目標は会社を活性化することです」なんて言わないですよね。

必ず、「売上100億円を目指す」といった具体的な指標と数値が示されます。

KPI使ってちゃんと毎年評価してますよね。

KPIとは   企業などの組織において、個人や部門の業績評価を定量的に評価するための指標。達成すべき目標に対し、どれだけの進捗がみられたかを明確にできる指標が選択される。これをもとに、日々の進捗把握や業務の改善などが行われる コトバンク

このような一般企業では当たり前のことが行われない行政。

「地域活性化」という言葉には斜めに構えていかないと、騙されちゃいますよ。



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