レッドブル・エアレース千葉の真の優勝は零戦だった。
レッドブル・エアレースのサイドアクトで涙するとは。
千葉で行われたRedBull Air Race(レッドブル・エアレース)2017予選に行ってきました。
2016年も行ったのですが、強風のため幕張の海だけ見て帰る結果に。
今回は、完璧の天候。
持ち物についてはこちらの記事を→レッドブル・エアレースに持っていくべき13個のもの
まあ暑いのなんのって。紅の豚のようなプロペラ機見に来た自分が、豚の丸焼き状態。
エアレース開始
アップで撮ろうとするとぼくのスキルではこれが精一杯・・・
予選の日はテスト飛行が2〜3時間くらいあって、本番は1時間くらい。
だから練習を見る時間のほうが長いんですけど、やることは同じなので楽しめます。
かなりのスピードで正確に飛んでいく百戦錬磨のパイロットたち。
実家に飛行場がある人や元空軍パイロットなど、世界の選ばれし14人。
日本の室屋選手のフライトがとにかく盛り上がる
そんな中、日本人パイロットの室屋選手のフライトのときがとにかく盛り上がりました。
他のパイロットのフライトのときより、真剣に観る具合全然違うんですよ笑
室屋選手もコースを飛行したあと、曲芸飛行してくれて盛り上げてくれます。
砂浜の一体感は鳥肌モノでした。
室屋選手は、20歳で単身渡米してライセンスを取りに行ったり、航空機購入のために3000万円借金したり、その経歴もすごすぎます。
TBSクレイジージャーニーが2016年のレッドブル・エアレースの記者会見で室屋選手に「子供の頃アムロ・レイに憧れてパイロットを目指してと聞いたが、その頃の自分になんと言いたいか?」という質問に対し次のような回答。
想いっていうのは力をものすごく持っていると思うので。想いとか言葉っていうのは言い続けていれば実現性を帯びてくるので。そういったことを続けていれば叶うことが半分以上の確率であると思っている。「妄想でもいいから言い続けていろ」と言いたい
最後は零戦の帰還に涙
レッドブル・エアレースは、合間合間にサイドアクトとして色んな航空機がやってきます。
千葉市消防航空隊のヘリ。これは観客やエアレースパイロットが海に流されて助けられているわけではありません。デモンストレーションです。
DC-3という「伝説の飛行機」らしいです。よく知りませんでしたが、とても優雅でした。
あと、陸自のアパッチやヒューイも来てましたが飛行の時間に間に合わず。
で、なんといっても今回一番盛り上がったというか感動したのが零戦の70年ぶりの日本での飛行。
レプリカじゃなくて本物なんです。
この日飛行したのは、南太平洋のパプアニューギニアに落ちていた残骸から復元された1機。零戦はレプリカを除いて世界中に4機が現存しており、日本人が所有するもので現在も飛ぶことのできる唯一の機体という。産経ニュース
すべてのエアレースのプログラムが終わって、最後の最後に登場。
会場には急に感動的な音楽が流れ始めました。
砂浜にいた人たちが全員総立ちに。
百田尚樹の「永遠の0」とか思い出してきました。
この機体で日本の未来のために戦ってくれたおかげで、いまこうして自分はここで平和にエアレースを見られたんだと思うと涙が。
周りでも特に高齢の方なんかは、涙ぐむ人がいました。
日本人にとっての零戦は、もはや航空機以上の存在。