【野馬追・写真あり】武士が現代にタイムスリップする南相馬で「真剣」とは何かを学ぶ

公開日:  最終更新日:2017/08/07

野馬追

 

福島県南相馬市出身の彼女が「地元に野馬追というすごいお祭りがある」ということで、7月29日(土)・30日(日)と現地に行ってきました。

正直言うと、馬に興味ないしどういう祭りなのかもイメージがつかなかったので、乗り気ではなかったのです。「用事があるから」という虚偽の理由で断ろうとするなどしてしまってました。この目論見はものの0.5秒で覆されましたが・・・

うだうだ言いながらも南相馬に行くことに。

土曜日

このようなぼくのモチベーションの低さは、馬を見るまでもなく高められたのでした。

車で高速を降りて南相馬入りした瞬間、町中の鮮やかであまり見られない模様の「のぼり旗」に心を奪われてしまいました。

野馬追ののぼり旗

 

これらののぼり旗を見ただけでも気持ちがどんどん高まっていきます。

ぼくが南相馬で最初に発見したのは、街灯にいた小さいやつでした。馬を大切にしているまちなんだなーとつくづく。

南相馬

 

昼前くらいに、本物の馬を発見。

 

馬が立派すぎる。大きい。なにしろぼくの地元・今治市の野間馬は小さい!

 

今治の野間馬

※注意 この野間馬には小さな子供がのっています。サイズ感が伝わるでしょうか。

 

南相馬はもはや戦国時代にタイムスリップしたような感じですよ。

南相馬がタイムスリップしたというより、騎馬武者たちが現代にそのまま現れたような感じ。

戦国自衛隊の逆バージョンのような。

野馬追

彼女の家の犬もびっくりして見ている。

雲雀ヶ原というメインの会場では宵乗りという競馬も見られました。速すぎて上手く撮れませんでした・・・

雲雀ヶ原

 

 

土曜日は、甲冑はつけていないスタイルでした。

翌日日曜日は甲冑をつけて乗馬。

日曜日の様子に行く前に、地元のおいしいやつを。

凍天

凍天(しみてん)といいます。木乃幡というお店で売ってまして、けっこう有名みたいです。

車で店の前を通ったときにえらい繁盛してたので目をつけてまして。

揚げパンが餅と出会ったような感じ。これは何度でも食べたい。

日曜日(本祭)

さて興奮の2日目。都合により昼前には東京に向けて帰りましたが、行列がかっこよすぎました。

野馬追

鎧姿が勇ましすぎる。雄々しすぎる。

これが何百騎も通り過ぎていくんですよ。ぼくは南相馬に来るまで、30騎くらいでは?と思ってたので正直びっくりしました。これだけの数が集まるとは・・・

行列を横切ると、「無礼者!」と真剣に怒られますので、絶対にやってはなりません。

敬意を払いましょう。これほどの威風堂々したものを見せつけれると、自然とそういう気持ちが湧いてきます。

 

余談ですが、数メートルとなりで糸井重里さんも観てました。「ほぼ日」関連で来てたようです。

引き続き更に2日目の写真を。

色が綺麗。

野馬追

ギャラリーの数も多いです。外国人も結構いました。

 

こんな素晴らしい文化があるなんて、南相馬恐れ入りました。

「真剣に成りきる」って、かっこいい

今回行ってみて記憶に残っているのが、彼女のお父さんの言ってた言葉。

野馬追期間中、やってる人たちはみんな武士に成り切っている

馬に乗ってる方々を見てると、昔の武士が乗り移ったんじゃないかというほど、鬼気迫るものがあります。

声、顔つき、ふるまいのすべてから感じるものがあるんですよね。

生半可な気持ちではないなと。野馬追に人生をかけてるんだろうなと。

 

よく地方のお祭りで見るのって、地元のでかい企業の社員がいやいや参加させられて踊ったりする姿。正直すごくがっかりするというか、あんまり見る価値ないなと思ってしまう。

せっかくの祭りなのに、義務感でやってては、やる方も見る方も楽しくないですよね。

 

野馬追では、”派閥争い”も起きるというほど、みんなが超真剣。

派閥争いという言葉にはネガティブな響きがあります。でも、派閥争いが起きるってことはそれほどみんなが真剣にやってるってことですよね。どうでもいいと思ってたら絶対に起きないことです。

 

500騎ほども集めるなんて、ちょっと考えられないスケール。

「文化」や「伝統文化」といった言葉は軽々しく使われる傾向がありますけど、野馬追のようなものを伝統文化と呼ぶのでしょう。

野馬追は一朝一夕には作られるものではありません。

相馬野馬追は、相馬氏の祖である平将門が原野に放してあった野馬を捕らえる軍事訓練と、捕らえた馬を神前に奉納したことに由来します。

福島県南相馬市

1000年以上も、形を変えながらも地元の人の志で続く行事。そういう歴史の重みや、人々の熱意が騎馬武者の姿にも現れているのかもしれません。

 

あれだけのかっこよさを見せつけられると、ぼくもやってみたくなってしまいました。

多分、南相馬では大人のかっこいい姿にあこがれて、子供も「ぼくもやってみたい」という風になって受け継がれてきたのではないでしょうか。

よく地域の伝統芸能の後継者がいないという話を聞きますけど、これほど子どもたちの憧れとなるようなものならそんな心配無用でしょう。

 

あらためて、かっこよすぎました。



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