チケットキャンプは必要悪。「ぴあ」と「eプラス」はチケキャンに学べ!
こんにちは、るきまです。
なにかと批判をあびるチケットキャンプ(以下「チケキャン」)。
醜い転売ヤーが多く存在するのは確か。プレミアがつくような希少なチケットは、とんでもない高値で取引されているのを見ることもあります。
ただ、全部の取引がそうかというと、そうでもないこともあります。
それに、チケキャンには正規販売店にはない価値があるのです。
チケキャンのいいところ
ぼくは5回ほどチケキャンでチケットを購入したことがありますが、いいな感じたところが5つほど。
何ヶ月も前にチケットを購入する必要がない
ぼくが「ぴあ」や「イープラス」といった正規のチケット取扱店に抱く最も大きな不満が「時間」に関すること。
ライブや公演て何ヶ月も前に購入する必要が出てくるんですよね。
例えばこのリンキンパークのチケット情報を見てくださいよ。
6月1日にチケット発売で、公園が行われるのは5ヶ月後の11月!
「いやいや、そんな先の予定わかるかいな」というのが率直な意見。5ヶ月後には転職してるかもしれないしとか、そういう大きなレベルでの変化もありうるわけで。
仮に、友達と飲みに行く約束を半年後とかに入れられたらどう思いますか? そんなの守れるかわかんねーよ! ってなりません?
この自分の遠い未来を予測、あるいは決定しなければいけないというのは大変な苦痛を伴います。
もし行けなくなったら、転売するなり誰かに譲るなりが必要で面倒だし、金銭的な損失もあり得ますよね。
それに誰か友達と行くときなんかは大変ですよ。複数人が遠い未来の予定を空けておかないといけませんから。もはやギャンブルです。
彼女や彼氏なんかだと、もはや別れてる可能性だってありますからね笑
それに、興味のあるチケットが発売されることを事前に知っておかないといけないというのも結構な労力。情報をチェックするのが大変。気づいたときにぱっと買いたい。
かなり計画的にやらないとライブも見に行けないなんてめんどくさすぎですよ。よく、気づいたらもうチケット完売してたなんてケースもありました。
ところがチケキャンなら1週間前くらいに購入すれば家にレターパックプラスでチケットを送ってくれますし。当日手渡ししてもらうという例もあるようですし。
とにかく、チケキャンでは未来の不確実性を排してチケットを購入することができるんですよね。この予定を立てやすいという価値があるから多少定価より高くてもいいかと思っちゃいます。
一ヶ月以内の予定のほうが、友達も誘いやすですし。
気づいたときに手軽にチケットを入手できるのって最高なんですよ。
席の場所が事前にわかる
正規の販売店でむかつくのが、例えば同じS席を購入すると、最前列だろうとS席のなかでは一番うしろだろうと値段が一緒だということ。
発券してみてはじめて座席の位置がわかるというやつです。
例えばこの国立劇場の座席表で説明すると。
仮に1列目と18列目も同じ「S席」という名前で同じ定価だとすると、18列目のチケットだったらすごく損ですよね。
これって機械でランダムに選ばれるわけなんですけど、市場原理働いてんの?
多少プラスで払っても前のほうで見たいというのが人間でしょう。
その点、チケットキャンプではあらかじめ座席のだいたいの位置を知ることができます。やはり前のほうが値段が高くなるわけですが、ほんとに間近で見たいと思うひとならば定価より高くても購入するでしょう。
ぼくもサッカーの試合で前から5列目という席を定価より2000円高い値段でチケキャンで購入しました。馬鹿みたいに高いわけではなかったので。
ちゃんと座席をわかったうえで納得して購入できるという価値はでかいですよ。
どんな興行でも同じ手続きでチケットを入手できる
興行によって、また「ぴあ」なのか「eプラス」かによって、チケットの購入方法って少しずつ変わってくるじゃないですか。
「事前抽選? 1次先行予約? 2次先行予約?」
「あれ? ぴあのIDとパスワードなんだっけ?」
「イープラスのパスワードがーーーーーーーーーーーー」
などなど、チケットを購入するたびに面倒な思いをしないといけないんですよ。
チケキャンなら、どんなチケットだろうと全部同じ手続きで購入できるから楽なんですよね。あらゆるプレイガイドの壁を取り払っちゃうかんじがすごい。
「正規で買うのがめんどいから、チケキャンで買おう」と、はじめからチケキャンで買う気満々になっちゃうひとも多いのでは?
意外と定価割れのチケットもある
転売サイトというと、べらぼうに高い値段のチケットばかりだと思うかもしれません。
このような感じで定価割れのチケットもけっこうあるんですよね。これらはおそらく純粋に行けなくなってしまった方が出品されているのでしょう。健全。
実際、ぼくも「レッドブル・エアレース」や「クラブワールドカップ」の定価割れのチケットを入手することができました。
チケキャンのページで「低下以下のお買い得チケット」というものがコーナーがありますので、掘り出し物を探すのも楽しいかも。
ぼくは別にチケキャンを素晴らしいとは思わない
チケキャンの仕組みって、正規の販売店が生み出せていない価値を生み出しているというのが大きいかなと。
ただし、転売ヤーたちが得る利益とははたしてきれいなお金と言えるでしょうか?
・正規の値段でライブ等に行けなくなってしまった人たちが多数いるはず。実際に正規のチケットの多くが転売ヤーに大量に買い占められている。
・転売で得られる利益が興行主に還元されない。転売ヤーはただ単なる卑怯者。
利益目的の転売が正義かどうかと言われると、絶対に悪ですよ。それを助長するチケキャンという構図。
ただし、チケキャンによって生み出されている価値もあるのは確か。必要悪か・・・
だから、正規の販売店にはいろいろ考えてほしい
利益目的の転売を非難することに注力するのではなく、チケキャンが生み出す価値について考えてほしい。
例えば、もっと価格を細かく設定したり、需給バランスで値段変えたり(ダイナミックプライシング)してみたらどうか。
良席にもっといい値段つけてもいいと思うし、もっと細かく値段設定してほしい。
売れ行きによっても値段かえるとかね。ヴィッセル神戸なんかはやってますよね。
かなり前からチケットを購入しないといけない問題はどうすればいいのかね。
ツイッターにてアイデアお待ちしてます。