お遍路してたイタリア人に「ここは長友の出身地」と言ったらどんな反応するか検証してみた
四国の愛媛県今治市に帰省中のるきまです。
今治市にある鴨池海岸公園(兼キャンプ場)でBBQしてたら2人(34歳と40歳)のイタリア人に出会いました。
ベンチに座ってたので、英語で声かけてみたらなんと歩いて四国88箇所を回っているそう!
外国人がお遍路? とすごく興味を持ち色々話を聞くことに。
「キャンプができるからということで、他の人にここまで車で乗せて来てもらったんだけど、ここどこなの??」
ええ!? わかってないんかい・・・
ネットにはFree Wi-Fiが使えるところだけでスマホで接続しているみたい。「コンビニはFree Wi-Fi使えて超便利」とのこと。たしかに最近コンビニで「Free Wi-Fi」の表示よく見ますよね。外国人からするとかなり便利でしょうね。
「夕食を調達したいんだけど、近くにスーパーないの?」
徒歩だと結構かかるし、場所の説明も大変なので車で連れて行くことに。
そしてそのまま一緒にBBQしました。いろいろ話をきいてみることに。
どうやって「お遍路」の存在を知ったの?
まずそもそも外国人、しかも遠いヨーロッパ人がお遍路!??? という強い疑問がありました。
普通に四国で暮らしてたら、白い服をまとったお遍路さんたちが歩いてる姿というのは当たり前になります。
ぼく自身もお遍路さんに道を聞かれたこともありましたし、馴染み深いものではあったんですよ。
ただ、白人がお遍路やってる姿はあまり記憶にないんですよね。だからそもそもどうやってお遍路の存在を知ったのかなと。
「昔から日本の文化や歴史に興味があって、四国88箇所のことはインターネットで知ったよ」
やはりインターネッツ恐るべし。テレ東の「YOUは何しに日本へ?」でもすごくディープなところに訪れる外国人が多いですよね。
みんなインターネットで調べて、本当におもしろいところや興味を持ったところに行ってるんですよ。
英語の四国88箇所ガイドブックが存在する
ネットに常時接続できないでどうするんだろうと思っていたら、英語のガイドブックがあるんですね!
Amazonのレビュー見てても結構高評価。「Useful」という言葉がよく見られます。
常時接続できない外国人にとってはすごく助かるでしょうね。
写真見ると分かる通り、もう本の下のほうがボロボロ笑
大変な修行なんですね。ほぼテント生活とのことです。高知では台風も経験したとか。
夏休み長えええええ
歩いて88箇所回るということでとんでもなく時間かかるはず。実際、7月末から9月の頭まで日本にいるらしい。
もしかして働いてないの? と思っちゃったんですけど、紙繊維関連の会社で働いているとのこと。
「いつもなら夏休みは1ヶ月だけど、今回はそれにもう少し休みをプラスしたんだよ」と満面の笑みで語るイタリアンお遍路。
ぼくは夏休み10日でも周りから長いねと驚かれるのに、ONE MONTHを超えちゃうんですか・・・
お遍路ってもはや日本人より欧米人に向いてるんじゃないか。
インテル・長友の出身と聞いてどんな反応をするのか
イタリアということで安易ながらサッカーについて聞いてみることに。
一人はジェノア出身ということで、ジェノアの大ファンらしい。なんと「昔スタジアムでカズ・ミウラ(三浦知良)を見たよ!」とのこと。
おお、これは嬉しい。
もう一人はインテル・ミラノのファン。ということで当然長友佑都のことは知ってました。
ただ、長友選手がここ愛媛県出身だとは気付いてないみたい。
ぼく「ここ、長友の出身地だよ」
イタリアンお遍路「え! マジかよ? ここなの!?」
とかなり興奮気味。
「ナガトモは、グレートパーソナリティを持ってるサムライだ!」
日本とイタリアの友情にビールで乾杯。
乾杯はイタリア語でチン○ン
これはどうでもいい話なんですけど、イタリア語で乾杯は「チン○ン」というらしく、当然それって日本語では「ここ」のことだよって話に。
驚くことにイタリア人たちはもうそのことを知ってました。すでに四国人が教えてたんですね笑
ただ、これはえらく盛り上がってなんども乾杯することに。
長友選手も言ってましたけど、海外のチームに溶け込むには「下ネタ」が重要とのこと。
下ネタは国境を超えるんですねえ。
お遍路してみてイタリア人はどう変わったの?
馴染みはあるけど一回もやろうと思ったことのないお遍路。
そういえば周りで歩いて回ったって人を聞いたことがない。車やバスを使って回ったという人はいましたが。
四国の人はあまりやらないイメージがありますし。
ぼく「長い距離歩いてお寺を回って、なんか自分の中に変化って感じられる?」
イタリアンお遍路「ないよ!」
またまた満面の笑みで即答www
え、まじすか、、、
でも、代わりに次のようないいことはあったみたいです。
「歩いて回ることで、いろんな人に会うことができる。みんな親切で心が美しい。さっきここまで乗せてきてくれた人もそうだし、みなさんもそう。人との交流が一番楽しい」
このキャンプ場まで乗せてきてくれた方は、なんと差し入れということで飲み物や食べ物一式をあとから買って持ってきてくれてました。
お遍路に対する「接待」という文化も相まって、四国の人ってほんとに優しんだなと改めて実感。
このブログでも何度か書いてますけど、自分の故郷の良さって案外自分では気づきにくい。
外からの視点を獲得して初めてわかることが多いんですよね。
関連記事:プロが撮影した今治市が素敵すぎた。今治はもっと外部の人に発信してもらえ。
いままで、四国88箇所とか全く興味なかったんですけど、ちょっとやってみたくなりましたねえ。わざわざ飛行機で何十時間もかけてきてやる人がいるんですから。
まず会社やめないといけない・・・