なぜスペイン語の曲「Despacito」が世界で大ヒットしたのか

公開日:  最終更新日:2019/06/29

もしかするといま1番有名なスペイン語は”Despacito(デスパシート)”かもしれません。これは日本語で「ゆっくりと」という意味ですが、果たして何人の人が知っているでしょうか。

ぼくもそうでしたが、多くの日本人(そして非スペイン語圏の人々)が意味もわからずこの曲を聞いていることでしょう。

このPVはYouTube歴代最高のなんと36億回再生! (2017年9月7日現在) 全米シングルチャートでも歴代最長で1位にとどまるなど、天文学的な大ヒットですよね。

たしかにすごくキャッチーな曲ですけど、別にPVも普通だし(歴代2位のPSYのように笑い要素とか無し)ましてや英語じゃなくてスペイン語なのにどうしてこれだけ世界で流行してるのかすごく不思議。

海外メディアがいろいろと考察を試みていたので、それらの情報も加味しながら考えていきましょう。

そもそもLuis FonsiとDaddy Yankeeって誰?

まずはかんたんに歌手の紹介を。この曲のメインはLuis Fonsi(ルイス・フォンシー)で、Daddy Yankee(ダディー・ヤンキー)をフィーチャーした形になっています。

Luis Fonsiとは

ルイス・フォンシ

(出典:Wikimedia Commons)

1978年4月15日生まれ。プエルトリコ出身。ラテン界のグラミー賞受賞、ビルボード・アワードを5度受賞する等ラテン・ミュージックのポップス界における代表的アーティスト。デビュー・アルバム“Comenzaré”(1998年)から今日までメキシコ、プエルトリコ、アルゼンチン、コロンビア、ベネズエラ等の中南米のスペイン語圏の国を中心に、スペイン、アメリカでも絶大な知名度を誇る。 UNIVERSAL MUSIC JAPAN

ラテン系の歌手というと、シャキーラ、エンリケ・イグレシアス、リッキー・マーティンなどが思い浮かびます。正直、この人のことはDespacitoの大ヒットまで存在知りませんでした。これからも要チェックですね。

Daddy Yankeeとは

Daddy Yankee

(出典:Wikimedia Commons)

プエルトリコ出身のアーティスト。いやラッパーというべきか。

Daddy Yankeeといえば「レゲトン」の人というイメージ。レゲトンとはなんのかというと

ルーツはダンスホール・レゲエのリディム「デンポー」にある。

そもそもはスパニッシュレゲエとして認知されていたスタイルだが、カリブ圏のラティーノを中心にHIPHOP、サルサの影響を受けながらレゲトンに至る。 はてなキーワード

Daddy Yankeeを世界的に有名にしたレゲトンの代表曲ともいえるのがこれ。Gasolina(てかこれも2億再生!)。このレゲエっぽいビートはDespacitoのサビでも使われてますよね。

 

このプエルトリコ発の世界的なスター2人がコラボしたのがDespacitoなのです。

なんでスペイン語なのに世界中でヒットしたのか

スペイン語を母語とする人って4億人くらい。スペイン語圏は人口だけで比べると、日本よりはマーケットがでかいです。しかし、英語と違って世界中の人がわかる言語でもない。

なのにどうしてこれほど世界的なヒットとなったのでしょうか。forbesによれば、40カ国以上で2017年最も見られた動画とのこと。韓国語で歌ったPSYはPVが最高に面白かったり、オッパーガンナムスタイルが”open condom style”に聞こえたりということで世界的にヒットしました。でもDespacitoにそのような要素はないわけで。

これは単純に曲が良かったからということではないでしょうか。坂本九の「上を向いて歩こう」が日本語なのにビルボードで1位になったとおなじ感じかと。

newstatesman.comの記事によると、「伝統的なギター、レゲトン、ラップパート、キャッチーなメロディー、そしてスペイン語の歌詞がグローバルな曲」にしたとのこと。

そしてCBSに対してラジオパーソナリティのCipha Soundsはこう答えています。「1990年代のリッキー・マーティン、ジェニファー・ロペス、エンリケ・イグレシアスのようなラテンブームとは違う。アメリカンポップにスペイン語を加えたような言わばSpanglishのような感じだった。でも、Despacitoはレゲトンというリアルなプエルトリコのストリート・ミュージックを大衆にもたらした」

スペイン語の意味はわからないけど、煽情的で夏の危なさみたいなものを感じませんか。ギターの音色、レゲトンのビート、スペイン語独特の歌いまわし。ラテンの人じゃないと醸し出せない雰囲気だよなーと。

Luis Fonsiとともに作曲したErica Enderは、CBSのインタビューで「”ゆっくり”と恋に落ちることに人を誘う感じ。このジャンルの曲は女性をモノ扱いしがち。私たちは責任をもって曲を作りました。」と答えています。そういった優しさといったものも曲から感じられますよね。

 

また、これはぼくの憶測ですけどSpotifyが世界を席巻しているのも大きいのではないかと。SpotifyはとりあえずGlobal Top50聞いとこうみたいな風潮ありませんか?

スポティファイのグローバルトップ50

このグローバルトップ50はほとんど英語の曲が占めてますけど、スペイン語の曲もそれなりに入ってるんですよ。もちろんDespacitoもチャートインしてます。

これでスペイン語の曲が世界の人に結構聞かれるようになったんじゃないかなーと。実際にDespacitoは過去最高にストリーミング再生された曲でもありますし。

こういう曲に触れる環境の変化も大きいのかなと。

ジャスティン・ビーバー砲

世界的大ヒットにかかせなかったのがジャスティン・ビーバーとのコラボ。ジャスティン・ビーバーがコロンビアのクラブでDespacitoを聞いて大変気に入り、Luis Fonsiサイドに電話してコラボすることになったそう。これがその曲。これは5億回再生。

ジャスティン・ビーバーは、冒頭こそ英語で歌ってますがサビはなんとスペイン語で歌っています。これにはLuis FonsiとDaddy Yankeeも大喜びだそうです。ラテン文化が尊重されてる感じがいいですね。

それほど原曲が素晴らしいということでしょう。実際に、このRemixは5億再生(これでもとんでもない記録)に対して全編スペイン語の原曲は36億再生を超えているわけですし。

ただやはり世界的な大スターであるジャスティン・ビーバーが拡散してくれるというのはでかいですよね。あのピコ太郎もジャスティン・ビーバーがTwitterで取り上げたのをきっかけに世界的に認知されました。そういう意味では世界最大のインフルエンサー。ジャスティンが気に入れば世界も気に入るかもしれません。

 

あとNiana Guerreroという幼いSNSスターが、「Despacitoがかかるたびに手がつかなくなる」みたいな動画をアップしバイラルに。これもDespacitoの大ヒットに貢献したと言われています。各SNSを合計すると軽く1億回以上は再生されているでしょう、

ヒットにあやかる人たち

これだけ大ヒットすると、これをネタにいろいろやりはじめる人たちが出てきます。PPAPのときもパロディ動画をあげる人が続出。世界的YouTuberのPewDiePieもなんかリアクトしてたし。

今回はこんな人たちがいました。

 

「Despacitoかかりすぎ!」というネタを披露したYouTuber家族。

かかりすぎると、こういう気持ちになるのはわかります。

 

おやじダンサーズも踊ってる。ユニバーサルミュージックのプロモーション用みたいです。

なんで銭湯・・・

 

これからますますラテン系のアーティストが熱いかもしれないですね!

そのうち冬にも大ヒットとばすようになるんじゃない!?

 

他にもラテンアーティストしりたいって方は、この記事もどうぞ。

【YouTubeで1億再生超え連発!】Despacitoだけじゃない、 今熱いラテン厳選7曲

最近こういうのも書きました

Jonas BrothersのSuckerが全米一位を獲得できた理由

Despacitoも収録されているグレーティストヒッツはこちら。


 

 

 

(今回参考にしたサイト)

newstatesman

Quora

cbsnews

forbes

 



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