観光客に依存させておいて圧力をかけるという中国の手法
こんにちは、るきま(@rukimahima)です。
産経新聞にこんな記事が。
西太平洋に浮かぶパラオ共和国から日本企業が国際空港ターミナルの拡張工事を受注し、運営にも参画する。ダイビングスポットやシュノーケリングの人気スポットを抱えるパラオは中国人観光客が急増。(中略)一方、パラオも日本企業を誘致したいとの思惑があった。国交のない中国政府の“さじ加減”で観光客が急減するリスクを憂慮し始めたからだ。パラオは「親日国」として知られており、日本との結びつきをより強めることで「チャイナリスク」を抑制したいとの本音がありそうだ。「親日国」パラオに迫るチャイナリスク 中国人観光客急増で頼られるニッポン企業2社
卒業旅行で行ったところなんですよ、パラオ。
”軍事漫談家”である井上和彦さんの本で、ペリリューの戦いを知ったのが理由。
そういう昔からの結びつきもあって、パラオは大変な親日国です。
このように現地には激闘の様子が伝わってくる建物や戦車などが。
そして記事にもあるように、海がきれいでダイバーがたくさん集まる場所になっています。
もう今すぐにでも飛んでいきたいほどのところですよね。
ぼくが最も好きな国であるパラオに中国の魔の手が。
中国の手口
とにかく人口が多い中国。
この人の多さというのは武器になるんですね。
もはやいまどこに旅行に行こうと彼らがいますよね。
もともとの人口が多くて、裕福になってきているからいろんなところで見かけるのは当たり前とも言えるかもしれません。
そんな中国がこの「観光客」を使って相手をコントロールしています。
まとめるとこんな感じ。
A国に大多数の観光客を送る
↓
A国の経済を中国人観光客に依存させる
↓
A国に対して「言うこと聞かないと中国人の渡航を禁止するよ」と言い始める
↓
経済への打撃をおそれたA国は中国の言いなりになってしまう
これがいま世界の中小規模の国で起きていること。
中国はなんといっても共産党独裁の国。
トップの意向で国民の移転もかんたんにコントロールしてしまいます。
ベストミックスが必要
エネルギーは「ベストミックス」が大切とよく聞きますよね。
例えばひとつのエネルギー源に依存しすぎると、輸入できなくなったときなどに大変なことになります。
複数のソースを確保することでなにかあっても現状を維持できる。
観光についても同じで中国人観光客だけに依存すると痛い目にあいますよね。
ビジネスの観点からターゲットを定めるというのは大切かもしれませんが、中国は「普通の国」ではないですから。
ちゅうことで、この本読んで今まで以上にパラオに行きましょう。