本田「成功より成長にとらわれろ」が科学的に正しいと証明される
成功にとらわれるんではなくて成長にとらわれろと
本田圭佑選手が金沢大学で語った言葉。
周りからの評価より、とにかく成長したいんだという姿勢はほんとによくうかがえますよね。
そうやって成長して行った先に、ミランで10番の選手となることやワールドカップ3大会連続ゴールにつながっていると。
こういう「成長することが大切だ」というマインドセットについて研究しているキャロル・ドゥウェックという心理学者がスタンフォード大学に。
詳しくはこの本。
この人は相対する2種類のマインドセットについて述べています。
成長型マインドセットと硬直型マインドセット
・Growth Mindset(成長型マインドセット、しなやかマインドセットなどと訳されます)
とにかく成長を重視。本田圭佑タイプ。
本のなかでは、いろんなエビデンスをもとにいかにこのマインドセットを持つのが重要かが示されています。
・Fixed Mindset(硬直型マインドセット)
自分の能力は固定されていると考える人。これがやっかい。
この本読んでると、「硬直マインドセット」型の人間の例として書かれてる人がことごとく自分なんですよw
能力を固定的に見る世界では、努力は忌まわしいことである。 挫折と同様に、頭が悪くて能力に欠ける証拠だからである。頭が良くて才能があれば、そもそも努力する必要などない。
硬直マインドセットの人が、成長よりも成功することを選ぶのは、いったい何を証明したいからなのだろう。それは、自分は特別だということ、人よりも優れているということだ。
ちょっとやばいですね。
いかに自分で自分のことを特別視していたのかを自覚しました。
いや、お前そんなにすごくないよと。
もっと努力しろよと。成長にとらわれよと。
いやなんか語りが本田圭佑みたいになってきてる。
そもそもなんで硬直型マインドセットになってしまったのか
本にも書かれてるのですが、親から「あなたは頭が良いんだから」というようなことを言われると、頭が良い自分でいられる環境にしかいられなくなるようで。
難しい問題が与えられると、それは解けるかどうかわからない。
もし解けなかったら「解けない=頭わるい」ということになってしまう。
親から頭良いと言われて、自分でもそれを信じ切ってしまうと、自分が頭わるいと思える状況を受け入れられなくなる。
自分もわりと「頭いい」「できる」というようなことを言われてきて、その枠にはまってしまってたようです。
「頭いい俺が努力なんて」
「かっこわるいことはできない」みたいになってしまってました。
筆者は親や教師と子のコミュニケーションについて、結果ではなくて、そこへの過程や成長のプロセスを認めてあげることが大事と述べてました。
もう自分は大人になってしまいましたので、自分で自分の努力を認めるようにやってこうと。
成長にとらわれよう
そういえば、プロフェッショナルで本田選手はこういうことも言ってました。
自分はもっと理想はこうで格好良くありたいって思ってても、
自分の実力から不細工な感じになってしまってるのも分かるときもあるわけですよ。
硬直マインドセットだと「不細工な感じ」の自分を受け入れられないんですよね。
まさに自分。
なんか失敗したり、批判されたりすると、超ムカついてた。
自分を守るために。
でも、そういう状況も成長するための過程であると理解して受け入れられれば前に進める。
成長成長成長。
そうすることではじめて結果もついてくる。
ちなみに、キャロル・ドゥウェックさんはTEDでも語ってます。