Jonas BrothersのSuckerが全米一位を獲得できた理由
2013年に方向性の違いなどが原因で解散していたJonas Brothersの、復帰後初シングル「Sucker」がBillboardのHOT100で自身初の1位に。
なぜこの見事なカムバックをなしとげられたのか。
Suckerという曲の魅力
海外の記事でいろいろリサーチしてたら、こんなこと書いてあってなるほどねーと。
このライトロックのラブソングは“You’re the medicine and the pain/The tattoo inside my brain/And baby you know it’s obvious–I’m a sucker for you.”のような歌詞とともに、うっとりさせるようなポップなサウンドが特徴。バンド外で探求した経験や才能を統合させた曲になっている(それぞれのコーラスでのジョーのスムースなボーカル、リフレインでのニックのファルセットなど)
「Sucker」は、いい意味で頭に残る曲だ。歌詞の多くが、クレバーな押韻構成となっており、そうなるともうその曲には逆らい難い。「I’ve been dancing on top of cars and stumbling out of bars」という歌詞は、奇跡のように曲に合わせて歌いやすい
とにかく聞きやすい曲。余計なクセがない。
口笛も入ってて程よい脱力感。やりたくもない仕事して定時を迎えた瞬間にこれ聞いてリラックスモードに入りたい。
「I’ve been dancing on top of cars〜」のところが曲に合わせてとんでもなく歌いやすいとのことだが、純ジャパニーズの小生は全く舌が回らない。
ちなみにSucker(サッカー)は「吸う人」みたいな意味ではなく、be sucker for youで「あなたにめっちゃ惚れてます」という意味。恋に夢見心地な感じがよく曲にあらわれているのでは。(リサーチ時に「サッカー」とだけ紹介しているページがあったが、それだとただのフットボール好きになって帰ってきましたみたいな曲だと勘違いする人もいるんじゃないのか。)
奇跡ともいえるようなキャッチーさが受けたのかも。
なお、この曲の作詞作曲にはワンリパブリックのRyan Tedderも加わっている。この人の安定感はみんな重宝するんだろう。下記はRyanのネタツイートで「これがほんまのジャケットじゃー!」というもの、
Jonas Bros label didn’t want me to post the original @jonasbrothers single artwork for #Sucker but I believe 2019 is the year of transparency & living your own truth. So here it is …and then there were 4. pic.twitter.com/IJYEWJA875
— Ryan Tedder (@RyanTedder) March 1, 2019
解散してみんな成長した
解散前のJonas Brothersの曲というのはあまり記憶に無いレベル。
解散後のソロ活動での曲はわりと好きなのも多い。ジョー・ジョナスのDNCEのCake By The Ocean。
ニック・ジョナスのClose
上記で紹介した記事にも書いてるように、解散してそれぞれの活動で幅を広げられたのが今回の成功に繋がっているのではないか。兄弟喧嘩して仲違いもときにはいいもんだ。日本のSUMOの Hanada Brothersもこういうふうにならないものか・・・
「一旦外に出て、みんながいろいろ吸収して再度結成してイノベーション!」などと言うとインチキ臭いコンサル野郎と思われるかもしれないが、実際一旦離れるのは良かったのだと思う。
これなくして全米一位は無かった。
なんなのかこの家族愛は
曲だけでなく、MVが面白いというのも魅力のひとつだろう。
この女性たちは、すべて兄弟の妻や婚約者である。
家族総出でやってます感が、なんとも再出発の一曲目にふさわしい。こういうところも受けたのだろう。まさに、家族愛、兄弟愛が勝ち取った1位と言えよう。(途中でBDSMが出てくるのはよくわからん)
MVの内容的にはこの映画。
あとこちらの、ChainsmokersのCloserでお馴染みのホールジーのカバーもめっちゃいいと話題です。
ちなみに、Amazonプライム・ビデオでジョナス・ブラザーズの再結成のドキュメンタリー映画をやってるんで、興味ある方はどうぞ。幼少期の秘蔵映像から、解散の原因についてまで、ジョナス・ブラザーズのすべてを知ることができる、自分もがんばろうと思えるいい映画。